愛犬鳥と暮らす家
理想の家をカタチに
今回設計しました2階建ての住宅は、ご夫婦と犬と鳥が一緒に暮らすこだわりの注文住宅です。施主さまには、理想の家のイメージがあったので、それをカタチにできるように家づくりを進めていきました。
犬と鳥と人と暮らす
以前、施主さまが暮らしていた住宅では、犬にとって床材がスベりやすく、ケガをしてしまったことがあったそうです。新しい住宅では、ワンちゃんにものびのびと生活を送って欲しいという想いが強かったので、床材選びには注意を払って選びました。
一般的に多く使用されている合板フロアは、表面に木目調などのシート加工が滑りやすく、動物たちにとっては走りづらいため、足や腰に負担がかかってしまうそうです。なので、今回は「タイルカーペット」を採用しました。タイルカーペットは、弾力性があるので少し高い所からジャンプしても、衝撃が吸収されて足や腰への負担を少なく抑えることができます。
普段、飼っている鳥はかごの中で暮らしていますが、羽が舞ってしまうのでカゴ周辺のお掃除が大変になっていました。なので、鳥かご本体をそのまま入れられる鳥用のお部屋をつくりました。両側にアクリル製の透明扉をつくったので、羽の飛び散りも鳥部屋の中だけで済み、お掃除もしやすくなりました。
こだわりの外内装デザイン
外装は、2色の外壁材を使いたいという施主さまからご希望がありましたので、外観のパース提案をさせて頂きました。その中から、黒ベースに考えたデザインから、ブラックとグレーの2色の外観を採用しました。2色の壁を使い分けて、窓枠も壁と同じ黒に合わせています。基礎の仕上げも濃いグレーを採用し、重厚感のある外観の印象になりました。
木天井の吹き抜けリビング
内装では、木や石の自然素材を取り入れたかっこいい家をテーマに考えました。
吹き抜けリビングの天井は、木をイメージしていて、木目調の壁紙も見てみましたが、やっぱり「本物の木の天井が良い!」ということで、ウエスタンレッドシダーを使って仕上げています。
また、インターネットで見つけた石タイルの壁がイメージにあったので、左官屋にサンプル依頼をして、その中からグレー系の色のタイルを採用しています。
木天井と石タイルの組み合わせで、高級感のある落ち着いたリビングになりました。
リビングには、施主さまが大きなモンキーポッドのテーブルを購入していました。木目がはっきりされている存在感があるデザインなので、そのテーブルに合わせてスチール階段を造りました。手摺り部分は、スタイリッシュな平たいデザインで、踏み板は、天井やテーブルの木の色と合わせています。
ひと手間加えた和室
和室の雰囲気も壁紙の貼り方にひと手間加えた理想のイメージがあったので、パース化にして確認作業を行いました。壁の隅が三角形のカタチになるようなデザインがご希望で、その中心には感謝という文字のステッカーを貼り仕上げた和室になっています。
建築概要
延床面積 | 131.44m2 (40坪) |
断熱性能(UA値) | 0.22W |
気密性能(C値) | 0.3cm2/m2 |
住宅ブラン | 4倍断熱の家 Yksiシリーズ |