光輝建設の施工事例photo story

haco家

お施主さまと一緒に”住宅性能が高い家”を前提に自由設計した平屋

2021年11月斜里町に、お客様と一緒にこだわりながら自由設計した注文住宅が完成しました。お施主さまのTさんは、祖父の家で奥さまと小学1年生の男の子と一緒に暮らしていました。祖父の家では、子供部屋がなかったことから、子どもの成長とともに1人部屋も必要になってくるので家づくりを考え始めました。

四角いニッチを組み合わせたリビング収納と大開口窓

建築会社探しは、インターネットを通じて光輝建設のHPを見つけてくださり、「4倍断熱の家」にご興味を持って頂けたことをきっかけに、お電話を頂いたのがTさんとの家づくりのはじまりでした。「4倍断熱の家」は、厚み40㎝の壁に包まれた高断熱・高気密の住宅です。

リビングニッチの余った奥行きを有効活用した埋め込み本棚

まず、最初にどんなお家をつくりたいのかお施主さまにヒアリングを行いました。Tさんのお家のご希望は【 高性能住宅 ・造作TVボード ・L字型キッチン・大収納の食品庫 ・大開口窓 など】という内容でした。

ブルークロスをアクセントにいれた子ども部屋

まず、【 造作TVボード 】は「テレビを壁掛けにして、Blu-rayレコーダーなどの配線関係を見えなくしたい」というご希望があったので、埋め込みタイプの造作にしようと考えました。 工事段階で、お施主さま・棟梁・電気屋さん・設計士で念入りな打ち合わせを行いながらの造作。 音楽好きな旦那さまは、天井に埋め込みスピーカーを取り付けたいということで、スピーカー用のウーハーやアンプがテレビ下に収納できるようになっています。また、テレビ上は、エアコンを設置して、スポットライトで照らすことができる神棚もつくりました。

旦那さまこだわりの造作TVボード

【 L字型キッチン 】は、奥さま憧れのシステムキッチンでした。作業スペースを広く使うことができ、動線が短いためお料理がしやすくなっています。今回採用したシステムキッチンは、タカラスタンダードのグランディアシリーズ。扉や引き出しの底板がホーロー素材になっているため、汚れもラクに落とすことができるようになっています。また、キッチンフロアは、汚れを拭き取りやすいようにPタイルを採用しています。大理石調のPタイルは、職人さんが1枚1枚貼ってくれているので、本物のようなデザイン性の高いフロアに仕上がりました。

高級感のあるL字型キッチンと造作の背面収納

【 大収納の食品庫 】は、調味料や食品などをたくさんストックできる収納がほしいということで、3畳という広さの食品庫をつくりました。給気口2つと排気口2つがあり、この部屋の中だけで換気ができる仕組みになっています。2つの給気口は、夏秋用と冬春用でそれぞれ別の場所から空気を取り入れられるようになっています。夏秋用の暖かい時期は、基礎の中から空気を取り入れて、冬春用の寒い時期は、屋外から空気を取り入れられるようになっています。時期によって空気を取り入れる場所を変えることによって、なるべく低い温度を取り入れられるよう考えています。また、冷気が室内へ入ってしまうと部屋が寒くなってしまうので、壁にはしっかりと断熱材を施工し、扉は勝手口ドアを採用して室内環境と断熱しています。

換気の仕組みを考えたカラフルなデザインの食品庫

【 大開口窓 】は、「リビングに大きな窓をつくりそこから庭へ繋げたい」という憧れのお家でした。また、大開口窓の部分だけが外側に飛び出ている凸型の形(上から見た様子)にしたいというご希望がありました。
ただ、4倍断熱の家では住宅性能の高い家づくりを考えていることやメンテナンス費を増やさないようにするため、凹凸のある家はなるべくおすすめしていませんでした。

コンクリート&丸波板金で設計した180cmの塀

「ヒートブリッジというのをご存じですか?」
これは、建物の躯体部分から屋外の熱が中へ伝わってくる現象のことをいいます。例えば、今回のTさんご希望の凸型の家の場合、家の角(出隅)が6つになります。角は2方向から影響を受けるため冷えやすい場所になります。それに比べて四角い家は、角が4つになるためその影響を少なくすることができます。なので、四角い家の形は角を最小限に減らすことができることから、ヒートブリッジを抑えられることに繋がります。

周囲の車や人の通行が気にならなく人工芝を取り入れた箱庭

Tさんご自身も”住宅性能の高い家”というのが前提にあったため、最終的に決定したのは”四角い形の家”になりました。

外観と塀を合わせて考えたスタイリッシュなデザイン

また、北海道のような寒冷地の住宅にとって1番の天敵となるのは、” 窓 ”。数が多かったり、サイズが大きかったりすると寒さの原因になりやすくなります。設計担当をした濱野専務は、「大開口窓は寒さの原因になるから、あまりすすめたくない」と悩みました。ですが、Tさんの強いご希望があったことから憧れの家に実現するため、大開口窓を取り入れて、そのほかの窓数を最小限に抑えました。

リビングから庭が見えるワイドスライディング窓

さらに、各部屋の窓はなるべく最低限のサイズにしました。玄関は、明かりとりの為に3つの窓がありましたが、2つが高窓だったためFIX窓を採用。FIX窓は開閉できない窓になるなので、開閉できる窓よりも気密性に優れています。

たくさんの収納スペースを設けた玄関

クロス選びの中では、玄関~LDKのメインのお部屋を「壁:グレー、天井/床:ホワイト」で仕上げました。天井より壁を暗くすることで、天井高の効果が得られます。実際に、haco家の天井高は一般的な240㎝になりますが、それよりも高く感じられ、モノトーンでまとめた高級感のあるメインスペースになりました。

グレークロスを採用した高級感のあるLDK

設計時には、家事動線がラクにできる間取りも考えました。洗面脱衣室はランドリールームと繋がっており、そのまま寝室まで続いています。洗面脱衣室で洗濯を終えたあとは、そのままランドリールームへ行き部屋干しをすることができます。そして、洋服を収納する時には寝室へ行きウォークインクローゼットに収納できるようになっているので、シンプルな家事動線ができました。

ランドリールームへ繋がる洗面脱衣室
寝室から洗面脱衣室へ行けるので、朝の身支度もしやすい動線です

4倍断熱の家は、住宅性能を1番に考えた設計をしている中で、お施主さまのTさんも性能が落ちないように慎重に家づくりを考えてくれました。〈例えば、外側の断熱材が入る壁には、コンセントボックスをなるべく設けないようにしたこと。複雑な形状の家の形からシンプルな四角い形の家にしたこと。〉そのおかげもあり、気密測定の結果は「C値0.15」という気密性の高い、良い結果を出すことができました。

玄関ホールに大きな葉っぱ柄のアクセントクロス
モザイク柄のタイルとモルタルで仕上げた玄関フロア

住宅完成時には、Tさんご家族の喜んでいる様子を見ることができましたので、これから先は「 haco家 」で新たな暮らしをスタートし、みんなが心地よい生活をしてくれれば嬉しいです。

4倍断熱の家をもっと詳しく知りたい方は、こちらのページをご覧下さいませ。


建築概要

延べ床面積116.68m2
断熱性能(UA値)0.17W
気密性能(C値)0.15cm2/m2
住宅プラン4倍断熱の家 Yksiシリーズ

カテゴリー別

すべての施工事例を表示

オンライン
相談・打ち合わせ

詳しくはこちら

メールでご相談

詳しくはこちら