陽を継ぐ家 ー Report2 | 耐震等級3の丈夫な建物づくり
こんにちはー!
網走市で行っている新築住宅の現場の基礎工事が完了し“建て込み工事”に突入しました~
平屋なのに建物が2階建てのように大きいです。
それは、リビングを開放的な空間にしたかったので、天井の高い吹き抜けにしていてロフトもあります。
他にも、太陽光発電を導入した家づくりなので、太陽光パネルを設置するために屋根勾配をつくるために大きな建物になっています。
当社の建て方は、「2×4工法」なので事前にプレカット加工している壁パネルを現場で組み立てていきます。
通常だと4トンユニック車で作業を行いますが、現場によって車の移動範囲が決められていて、壁パネルを吊しても届かない場合があります。
その場合は、人力で壁パネルを持ち上げて指定の位置まで運ぶこともあります。
ただ、今回の建て込み工事では、移動式クレーンを借りて工事を行いました。
住宅くらいの大きさの建物だったら、1点の場所からどの距離でも届くし、クレーンの移動もスムーズなのでとても早い作業でした。
1日で全壁パネルの施工を終えることができましたので、あっという間に建物の姿が出来ました♪
2×4工法は、事前にプレカット加工されているため現場では組み立ての作業のみとなり、建て込み時間も短縮することができます。
そして、壁パネルという面で構成されている建物なので、丈夫な構造をつくりやすい工法です。
そこで今回は、地震に強い丈夫な建物づくりとして「構造計算と耐震等級」のお話に触れていきたいと思います。
まず、当社での家づくりでは、自社で間取り設計を行っていて同時に「構造計算」を行っています。
構造計算は、住宅などの建物の耐震性や強度といった構造の安全性を確認するために行います。
当社で設計図を作成する時は、福井コンピュータのアーキテクトという建築CADソフトを使っていて、その中にある構造計算ソフトを使っています。
構造部材となる柱・梁・壁・床を対象に、この建物はどれくらいの強度があり、どれくらいの振動に耐えられるかということを調べることができます。
強度が足りない部分があった時は、エラーが表示されて足りない部分を教えてくれます。
構造計算をして、どれくらいの強度を目標とするのか考えた時に“耐震等級“というもので表します。
“耐震等級”というのは、地震による損壊・倒壊のしにくさを3つの等級に分けたものです。
耐震等級1~3の3つのレベルに分かれています。
「耐震等級1」
建築基準法の最低基準と定められている基準
「耐震等級2」
長期優良住宅などの認定基準として耐震等級1の1.25倍
「耐震等級3」
最高レベルの防災の拠点の建物の基準として耐震等級1の1.5倍
当社の建物は、長期優良住宅の基準を標準仕様として作っているので、当社で建てる建物は「耐震等級2」以上の耐震性がある建物が標準になっています。
そして、今回のこちらの住宅では、さらに耐震性の高い建物を目指して「耐震等級3」に相当する構造計算を行いました。
耐震等級3は、耐震等級の中で最高レベルの耐震性を持つ建物になるので、暮らす人が何十年先も安心して生活を送ることができます。
網走市は北海道の中でも地震が少ない街なので、幸いなことに地震被害があまりありませんが、いつ何が起きるかわからないのが自然災害です。
万が一の備えのためにも”建物の性能”というのも大事にして家づくりをしていきたいですね。
次の子供世代、さらに孫世代まで継いでくれるようなお家になったらとても嬉しいですよね。
それでは、現場の進行状況と合わせて更新していきたいと思います(^^)/~~~